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大地真央さんからコメントをいただきました 12/7(水)Blu-ray&DVD発売決定!

『嫌な女』12/7(水)Blu-ray & DVD発売決定!

イントロダクション

堅物弁護士と天才詐欺師。腹立たしいのに羨ましい!?女の本音、教えます。

黒木瞳初監督作品、遂に完成!映画初主演・吉田羊と木村佳乃がW主演。主題歌は竹内まりや「いのちの歌」。

「女優、黒木瞳が映画監督に挑戦する」。昨年初夏、このニュースは、日本中に驚きをもって迎えられました。桂望実の原作「嫌な女」に惚れ込み、映画化したいと自ら映画化権を出版社に取りに行き、人気脚本家の西田征史に脚本を依頼。しかし監督が決まらない。そこで黒木が選んだ道は、誰よりもこの原作を愛している自分が監督し世の中に出すことでした。情熱は止まる所を知らず、遂に2015年8月、静岡県で待望のクランクイン。「よーい、スタート」の第一声と共に監督・黒木瞳が誕生しました。その後ポストプロダクションを経て、ようやく2016年1月末、渾身の一作が完成を迎えました。

石田徹子はストレートで司法試験に合格し、弁護士となった才媛。29歳で結婚をし、人も羨む幸せな人生を送る筈が、仕事も結婚生活も上手くいかず、心に空白と孤独を抱えた日々を過ごしていた。そんなある日、婚約破棄で慰謝料を請求されたという女性が徹子の元に訪れる。女性の名は小谷夏子。徹子の同い年の従姉だった。夏子は初対面の相手でも、たちまちするりとその懐に入ってしまい、男をその気にさせる天才。彼女との未来を夢見た男は、いつの間にか自らお金を出してしまうのだ。しばらくぶりで再会した二人だったが、この日以来、徹子は生来の詐欺師の夏子に振り回され、トラブルが起こるたびに解決に引っ張りだされることになり…。

真面目一徹の堅物弁護士・石田徹子役には、2015年度の日本アカデミー賞優秀助演女優賞受賞の他、各映画賞を総なめにした吉田羊。本作が映画初主演となります。片や派手好きの天才詐欺師・小谷夏子役には、人気と実力を合わせ持つ女優、木村佳乃。境遇も立場も違う対照的な二人の女性をW主演で務めました。更に、中村蒼、古川雄大、佐々木希、袴田吉彦、田中麗奈、そして織本順吉、寺田農、ラサール石井、永島暎子ら名だたる俳優陣が数々のシーンを彩ったことも話題の一つです。主題歌は、竹内まりやの「いのちの歌」。生きるということの素晴らしさ、愛おしさを謳った優しいナンバーが、物語に一層の輝きと深い余韻をもたらしました。傷つくことを恐れて、他人と深く関わりを持たないように生きてきた女と、人生で楽しかったことベスト10って何?と、無邪気に人の心に入り込んで夢を見させる女。正反対の女たちの人生のケミストリーを鮮やかに描きだした注目度NO.1の女性映画の話題作です。女性の敵は女性、されど最高の親友にもなる。笑いと涙の人生リセット・エンタテインメント!爽やかな感動を届けます。どうぞ、ご期待下さい。

ストーリー

石田徹子(吉田羊)は法律事務所に勤務する才媛の弁護士。一流大学を卒業し、ストレートで司法試験に合格、研修中にパートナーを見つけて結婚し…と、絵に描いたような順風満帆な人生を過ごしてきた。しかしその成功とは裏腹に、仕事を得ても、家庭を作っても心は満たされず、むしろ誰かと過ごすことで自分がより一人ぼっちだと感じるような、言いようのない孤独を抱えて生きていた。事務所に相談にくる依頼者にも、どこか突き放したように事務的に仕事をこなしていると思われることも多く、仕事は出来ても温かみがない、と所長の荻原(ラサール石井)に注意されることも度々あった。

ある嵐の日、一人の女性が徹子に弁護を頼みたいと訪ねてくる。女の名前は小谷夏子(木村佳乃)。徹子の従姉である。夏子とは随分長いこと会っていなかったのだが、徹子は昔からこの夏子が苦手だった。「人と同じなんて絶対に嫌!死んでも嫌!」が口癖で、派手で目立ちたがり屋の女。その夏子が婚約破棄で慰謝料を請求されているという。気乗りしないまま徹子は相手の男に会って話を聞くと、夏子が男名義のマンションを自分名義に変えさせようとしたが、それが叶わないとなった途端に婚約破棄を言いだしたらしい。もしかして結婚詐欺?その時夏子は徹子にこう言い放った。「私が本気だったと言えばそれまでよ。心の中なんて誰にもバレないでしょ?」

なんとか男に訴えを取り下げさせたが、夏子は弁護料も支払わずに徹子の前から姿を消してしまう。それ以来、徹子はプライベートでは離婚を切り出され、仕事では失敗続き、あれよあれよという間にツキが落ちていった。荻原所長にも怒られることが続き、落ち込む徹子。そんな時には、事務員のみゆき(永島暎子)が、そっと徹子をフォローしてくれるのだった。

時は過ぎ、再び徹子の前に夏子が現れた。もちろん、今回も特大のトラブル付きだ。図々しくまた解決を頼む夏子の依頼を今度はきっぱり断る徹子だったが、所長が徹子の後輩弁護士の磯崎(中村蒼)を担当させる、と決めたことで、磯崎の指導係の徹子は再び夏子に関わることに。今回の依頼はゴッホの絵画「ひまわり」を200万で売ったのだが、絵を売った男から贋作だから返金をして欲しいと訴えてきたという。やっぱり夏子は夏子だった。

次から次へとトラブルの種をまいては、徹子に後始末をさせていく夏子。しかし、不思議なことに夏子に騙された男たちは、決して夏子を恨んではいなかった。むしろ夏子といると、なんだか自分に希望を持てたんだ、と感謝さえしていた。それでも訴えるのは、みんな夏子にもう一度会いたいから。そんな時、夏子が暴行で警察に捕まったと連絡が入る…。

人物相関図

キャスト

吉田羊

吉田羊

2月3日生まれ。福岡県出身。舞台女優としてキャリアをスタート。現在は、TV・映画と活躍の場を広げ、14年のTVドラマ「HERO」(CX)に出演、女性検事役で人気を博す。映画では昨年だけで『映画.ビリギャル』(土井裕泰監督)、『愛を積むひと』(朝原雄三監督)、『脳内ポイズンベリー』(佐藤祐市監督)、『HERO』(鈴木雅之監督)などに出演。演技が高く評価され、15年度の報知映画賞助演女優賞、ブルーリボン賞助演女優賞、日本アカデミー賞優秀助演女優賞など各映画賞を受賞した。今年はNHK大河ドラマ「真田丸」の出演や、『SCOOP!』(大根仁監督)、『映画.ボクの妻と結婚してください。』(三宅喜重監督)など話題作への出演が続く。『嫌な女』は初主演作となる。

木村佳乃

木村佳乃

4月10日生まれ。東京都出身。96年、TVドラマ「元気をあげる~救命救急医物語」(NHK)でデビュー。以降、TV、映画、CMなどで活躍。映画では『失楽園』(97/森田芳光監督)で日本アカデミー賞新人俳優賞、『蝉しぐれ』(05/黒土三男監督)で日本アカデミー賞優秀主演女優賞、『告白』(10/中島哲也監督)でブルーリボン賞助演女優賞など数々の賞を受賞した。主な映画作品に、『ブラインドネス』(08/フェルナンド・メイレレス監督)、『ホットロード』(14/三木孝浩監督)、『星ガ丘ワンダーランド』(16/柳沢翔監督)などがある。現在、NHK大河ドラマ「真田丸」に出演中。

中村蒼

1991年3月4日生まれ。福岡県出身。06年、寺山修司原作による舞台「田園に死す」で主演デビュー。映画『ひゃくはち』(08/森義隆監督)、『東京難民』(14/佐々部清監督)で主演。その他の作品として『恋空』(07/今井夏木監督)、『BECK』(10/堤幸彦監督)、『トワイライト.ささらさや』(14/深川栄洋監督)、TVドラマ「無痛.~診える眼~」(15/CX)などに出演。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015にて「第2回ニューウェーブアワード」を受賞。

古川雄大

1987年7月9日生まれ。長野県出身。TVドラマ「ヤンキー君とメガネちゃん」(10/TBS)、ミュージカル「エリザベート」(12、15、16)、「ロミオ&ジュリエット」(13)、「タイタニック」(15)などに出演。主な映画出演作に、『BECK』(10/堤幸彦監督)、『石の降る丘』(11/高橋洋平監督)、『愛を歌うより俺に溺れろ!』(12/福山桜子監督)、『work shop』(13/千葉誠治監督)など。今年はミュージカル「1789 ―バスティーユの恋人たち―」等に出演予定。

佐々木希

1988年2月8日生まれ。秋田県出身。雑誌やTVドラマ、CMと活躍の幅を広げ、09年『天使の恋』(寒竹ゆり監督)で映画初主演を果たす。主な映画出演作に『アフロ田中』(12/松居大悟監督)、『風俗行ったら人生変わったwww』(13/飯塚健監督)、『呪怨』シリーズ(14、15/落合正幸監督)。『さいはてにて~やさしい香りと待ちながら~』(15/チアン・ショウチョン監督)。今年は『星ガ丘ワンダーランド』(柳沢翔監督)、『カノン』(雑賀俊朗監督)に出演。

袴田吉彦

1973年7月16日生まれ。静岡県出身。91年に第4回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリを受賞。映画『二十才の微熱』(93/橋口亮輔監督)で主演に抜擢されデビュー。近年の主な映画出演作に『ミッドナイト・イーグル』(07/成島出監督)、『聯合艦隊司令長官 山本五十六 ―太平洋戦争70年目の真実―』(11/成島出監督)、『Another.アナザー』(12/古澤健監督)、『利休にたずねよ』(13/田中光敏監督)などがある。日韓合作映画『風の色』(郭在容監督)が公開待機中。

田中麗奈

1980年5月22日生まれ。福岡県出身。映画『がんばっていきまっしょい』(98/磯村一路監督)で初主演。同作で日本アカデミー賞新人俳優賞の他、多数の新人賞を受賞。『はつ恋』(00/篠原哲雄監督)で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。その他主な映画出演作として、『犬と私の10の約束』(08/本木克英監督)、『山桜』(08/篠原哲雄監督)、『夢売るふたり』(12/西川美和監督)、『王妃の館』(15/橋本一監督)など。今年初夏には『葛城事件』(赤堀雅秋監督)が公開予定。

佐々木希

1927年2月9日生まれ。神奈川県出身。『美わしき歳月』(55/小林正樹監督)で映画デビュー。その後『仁義なき戦い・完結編』(74/深作欣二監督)、『やくざ戦争 日本の首領』(77/中島貞夫監督)、『新・仁義なき戦い』(00/阪本順治監督)などに出演。近年の出演作は『私は貝になりたい』(08/福澤克雄監督)、『BALLAD 名もなき恋のうた』(09/山崎貴監督)、『0.5ミリ』(14/安藤桃子監督)、『空人』(16/小沼雄一監督)など。好々爺から政治家、ヤクザまで役幅広く活躍している。

寺田農

1942年11月7日生まれ。東京都出身。65年に『恐山の女』(五所平之助監督)でデビュー。68年、映画『肉弾』(岡本喜八監督)で毎日映画コンクール男優主演賞受賞。演技派としての地位を確立し、実相寺昭雄、相米慎二、石井隆監督らの作品の常連となる。主な映画出演作に『ラブホテル』(85/相米慎二監督)、『ぐるりのこと。』(08/橋口亮輔監督)、TVドラマ「BUNGO -日本文学シネマ-.富美子の足」(10/TBS)など。『天空の城ラピュタ』(86/宮崎駿監督)のムスカ大佐の声でも知られている。

ラサール石井

1955年10月19日生まれ。大阪府出身。渡辺正行、小宮孝泰と“コント赤信号”を結成し、80年「花王名人劇場」にてTVデビュー。バラエティでは知性派お笑いタレントとして人気を博し、脚本家、演出家としても幅広く作品を手がけている。主な映画出演作に『パッチギ!LOVE&PEACE』(07/井筒和幸監督)、『おとうと』(10/山田洋次監督)、『こちら葛飾区亀有公園前派出所.THE MOVIE ~勝どき橋を封鎖せよ!~』(11/川村泰祐監督)、『小さいおうち』(14/山田洋次監督)などがある。

永島暎子

1955年生まれ。76年、『四畳半青春硝子張り』(加藤彰監督)のヒロインで映画デビュー。83年川島透監督作『竜二』ではブルーリボン賞助演女優賞をはじめ、各種の映画賞を総なめにした。ほか主な映画出演作に、『悪魔の手毬歌』(77/市川崑監督)、『オルゴール』(89/黒土三男監督)、『棒の哀しみ』(94/神代辰巳監督)、『GONIN』(95/石井隆監督)、『身も心も』(97/荒井晴彦監督)、『みすゞ』(01/五十嵐匠監督)、『Present For You』(15/臺佳彦監督)など。

監督 黒木瞳

監督 黒木瞳

10月5日生まれ。福岡県出身。81年に宝塚歌劇団に入団し娘役のトップスターとして活躍、85年退団。翌年『化身』(86/東陽一監督)で映画デビュー。その鮮烈な演技が話題となり、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。97年『失楽園』(森田芳光監督)では日本アカデミー賞最優秀主演女優賞他多数の映画賞を総なめにした。00年、『破線のマリス』(井坂聡監督)で日本映画批評家大賞女優賞を受賞。舞台、映画、TVと第一線で活躍しているほか、エッセイ集、詩集、翻訳絵本など他分野でも精力的に活動。本作『嫌な女』は、原作に惚れ込んだ黒木が自ら版元に手紙を書き映画化権を獲得。15年メガホンを取り映画監督に挑戦した、記念すべき第1回監督作品となった。

監督 黒木瞳

映画出演作

1982 『南十字星』(丸山誠治監督) ※宝塚歌劇団在団中

1986 『化身』(東陽一監督)※日本アカデミー賞新人俳優賞受賞

1988 『花園の迷宮』(伊藤俊也監督)

『死線を越えて 賀川豊彦物語』(山田典吾監督)

『姐御』(鷹森立一監督)

『ソウル・ミュージック ラバーズ・オンリー』(小原宏裕監督)

1991 『動天』(舛田利雄監督)

『渋滞』(黒土三男監督)

『略奪愛』(梶間俊一監督)

1994 『怖がる人々』第四話「火焔つつじ」(和田誠監督)

『四十七人の刺客』(市川崑監督)

1995 『藏』(降旗康男監督)

1997 『失楽園』(森田芳光監督)※日本アカデミー賞最優秀女優賞受賞

『学校の怪談3』(金子修介監督)

1998 『SADA~戯作・阿部定の生涯』(大林宣彦監督)

『花のお江戸の釣りバカ日誌』(栗山富夫監督)

1999 『金融腐蝕列島[呪縛]』(原田眞人監督)

2000 『破線のマリス』(井坂聡監督)※日本映画批評家大賞女優賞受賞

『千里眼 of the end of century』(麻生学監督)

『すずらん ~少女萌の物語~』(黛りんたろう監督)

『月』(君塚匠監督)

2002 『仄暗い水の底から』(中田秀夫監督)

『それいけ!アンパンマン ロールとローラ うきぐも城のひみつ』

(声優/大賀俊二監督)

2003 『T.R.Y. トライ』(大森一樹監督)

『阿修羅のごとく』(森田芳光監督)

2004 『Mr.インクレディブル』(声優/ブラッド・バード監督)

2005 『東京タワー Tokyo Tower』(源孝志監督)

2007 『怪談』(中田秀夫監督)

『魍魎の匣』(原田眞人監督)

2008 『20世紀少年 第1章 終わりの始まり』(堤幸彦監督)

2009 『20世紀少年 第2章 最後の希望』(堤幸彦監督)

『20世紀少年 最終章 ぼくらの旗』(堤幸彦監督)

2012 『日本列島 いきものたちの物語』(ナビゲーター/出田恵三監督)

『ウタヒメ~彼女たちのスモーク・オン・ザ・ウォーター~』(星田良子監督)

『CMタイム』(久保田誠二監督)

2013 『箱入り息子の恋』(市井昌秀監督)

2014 『思い出のマーニー』(声優/米林宏昌監督)

『THE CROSSING 太平輪』(ジョン・ウー監督・中国にて公開)

メインテーマ

主題歌 竹内まりや

主題歌 竹内まりや 「いのちの歌」(ワーナーミュージック・ジャパン)

プロフィール

78年11月、シングル「戻っておいで・私の時間」でデビュー。「September」「不思議なピーチパイ」などがヒット。結婚後は作家としても「元気を出して」「駅」など多くの作品を他アーティストに提供しながら、84年に自らもシンガー・ソングライターとして活動を再開。以降、独自のスタンスで音楽活動を続けている。94年のベスト・アルバム『Impressions』が350万枚の大ヒットを記録し、その後も『Quiet Life』『Bon Appetit!』とミリオンセラー・アルバムを発表。デビュー30周年の08年にリリースしたコンプリート・ベスト・アルバム『Expressions』も出荷ミリオンを達成している。14年に発表したアルバム『TRAD』は、第56回日本レコード大賞「最優秀アルバム賞」を受賞。また、33年ぶりとなる6都市9公演の全国ツアーも行い、約75,000人を動員した。15年、「第6回.岩谷時子賞」を受賞。これまでに発表してきたたくさんの楽曲が、今でも世代を超えて多くの人々の支持を得ている。最新作には、《BELLE MAISON DAYS》のCMソングとして書き下ろした「Smiling Days~ほほえみの日々~」や、作詞を手がけた嵐への提供曲「復活LOVE」(作曲/編曲は山下達郎)などがある。

コメント

大女優、黒木瞳さんが自分以外の女優さんを主役に据えて映画を作る…それだけでも大いに興味をそそられる素敵なお話ですが、その初監督作品の主題歌に、私の「いのちの歌」を起用していただけた光栄に心から感謝を申し上げます。

不安や不満に溢れる日々の中に隠された本当の喜びと、誰もが抱えている「生きていくこと」への想いをテーマに書いたこの歌で、映画をご覧になる皆さんの心にさり気なく寄り添うことができれば、こんなに嬉しいことはありません。

初めての経験できっとたくさんのご苦労もあったと思いますが、黒木監督、初作品の完成本当におめでとうございます!

竹内まりや 「いのちの歌」

竹内まりや「いのちの歌」好評発売中!!

ワーナーミュージック・ジャパン WPCL-11025 本体:952円+税

オリジナルストーリー

嫌な女

「嫌な女」光文社文庫 本体:762円+税

原作 桂 望実(かつら・のぞみ)

プロフィール

65年東京都生まれ。大妻女子大学卒業。会社員、フリーライターを経て、03年「死日記」でエクスナレッジ社「作家への道!」優秀賞を受賞しデビュー。05年「県庁の星」が映画化されベストセラーに。10年「嫌な女」が女性たちの心をつかみロングセラーとなり、代表作のひとつとなる。ほかに「我慢ならない女」「ボーイズ・ビー」「恋愛検定」「僕とおじさんの朝ごはん」「頼むから、ほっといてくれ」「ワクチンX性格変更、承ります。」など多数の著作がある。

オフィシャルサイト http://nozomi-katsura.jp/

コメント

キャラクターを生み出すのが作家の仕事。それらに命を吹き込むのもそう。でも仕事はここまで。キャラクターたちは勝手に動き出し、私は彼女たちについていくだけ。

映像化された作品を観る時も、この感覚に似ています。役者さんたちが躍動する様を追って、一緒にその人生を堪能します。時に笑ったり、時に泣いたりして。

私の手元から飛び立ったキャラクターたちの飛躍を見られる幸せに、胸がいっぱいです。

スタッフ

脚本 西田征史

1975年5月22日生まれ。東京都出身。映画『ガチ☆ボーイ』(08/小泉徳宏監督)で脚本家デビュー。『おにいちゃんのハナビ』(10/国本雅広監督)、『映画.怪物くん』(11/中村義洋監督)、『アフロ田中』(12/松居大悟監督)、『妖怪人間ベム』(12/狩山俊輔監督)、『劇場版.TIGER.&.BUNNY』シリーズ(12、13/米たにヨシトモ監督)など。12年、小説「小野寺の弟・小野寺の姉」を出版後、同作の映画・舞台化の監督と演出も手掛け、同作で14年報知映画賞新人賞を受賞。今年はNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の脚本を担当予定。

音楽 周防義和

1953年生まれ。東京都出身。手がけた音楽は映画、ドラマ、アニメ、舞台、CMと多岐にわたる。周防正行監督作品『Shall.we.ダンス?』(96)、『舞妓はレディ』(14)の2作において日本アカデミー賞最優秀音楽賞を受賞。12年、作曲理論CDブック「僕らはROCKで作曲する」を執筆。15年、SOLOアルバム「遇游歌集(ぐうゆうかしゅう)」を発表。近年の作品では本木克英監督の『鴨川ホルモー』(09)、『超高速!参勤交代』(14)や、『ロマンス』(15/タナダユキ監督)がある。本木監督作『超高速!参勤交代 リターンズ』が今年9月公開予定。

音楽 Jirafa

岐阜県出身。作編曲家/シンガー。「新宿スワン」(07/EX)、「ウォーキンバタフライ」(08/TX)、「走馬灯株式会社」(12/TBS)などのドラマやCMの音楽を手がける。映画『ロマンス』(15/タナダユキ監督)で周防義和と共同で音楽担当、主題歌の作編曲/英訳詞も手がける。周防義和とSura:5を結成し、映画『舞妓はレディ』(14/周防正行監督)、『超高速!参勤交代』(14)『超高速!参勤交代 リターンズ』(16/本木克英監督)で作曲、コーラス編曲参加。シンガー、キーボーディストとしても活動。

撮影 渡部 眞(JSC)

東京都出身。07年までアメリカに本拠地を置き、日米で撮影監督として活躍。主な作品に『の・ようなもの』(81/森田芳光監督)、『らせん』(98/飯田譲治監督)、『千年旅人』(99/辻仁成監督)、『五条霊戦記.GOJOE』(00/石井聰亙監督)、『恋に唄えば♪』(02/金子修介監督)、万田邦敏監督の『ありがとう』(06)、『接吻』(08)、長崎俊一監督の『西の魔女が死んだ』(08)、『唇はどこ?』(15)など。現在、名古屋学芸大学メディア造形学部教授として次世代作家の育成にも力を入れる。

美術 小澤秀高

1951年生まれ。長野県出身。81年『白白夢』(武智鉄二監督)で初映画美術監督。TVドラマ、CMも多数手掛ける。主な作品に『ぼくらの七日間戦争』(88/菅原比呂志監督)、『解夏』(04/磯村一路監督)、『天国の本屋~恋火』(04/篠原哲雄監督)、『次郎長三国志』(08/マキノ雅彦監督)、『風が強く吹いている』(09/大森寿美男監督)、『映画.怪物くん』(11/中村義洋監督)、『の・ようなもの.のようなもの』(16/杉山泰一監督)など。『失楽園』(97/森田芳光監督)で毎日映画コンクール美術賞、日本アカデミー賞優秀美術賞を受賞。

照明 和田雄二

1957年生まれ。福島県出身。『千年旅人』(99/辻仁成監督)で技師デビュー。主な作品に、『ちんちろまい』(00/大森一樹監督)、『恋に唄えば♪』(02/金子修介監督)、『大停電の夜に』(05/源孝志監督)、『西の魔女が死んだ』(08/長崎俊一監督)、『SP.野望篇』『SP.革命篇』(10、11/波多野貴文監督)、『ルパン三世』(14/北村龍平監督)などがある。その他『ロスト・イン・トランスレーション』(04/ソフィア・コッポラ監督)、『バベル』(07/アレハンドロ=ゴンサレス・イニャリトゥ監督)の日本編などの海外作品も担当している。

録音 矢野正人

1960年生まれ。『喪の仕事』(91/君塚匠監督)で録音技師としてデビュー。『クライマーズ・ハイ』(08/原田眞人監督)、『告白』(10/中島哲也監督)、『蜩ノ記』(14/小泉堯史監督)、『日本のいちばん長い日』(15/原田眞人監督)など数々の作品で日本アカデミー賞優秀録音賞を受賞。近年の作品に『桐島、部活やめるってよ』(12/吉田大八監督)、『陽だまりの彼女』(13/三木孝浩監督)、『渇き。』(14/中島哲也監督)、『紙の月』(14/吉田大八監督)、『くちびるに歌を』(15/三木孝浩監督)がある。

プロダクションノート

まえがき

映画の撮影においては、監督の苗字を取って○○組、と呼ばれる。鈴木監督なら「鈴木組」と言うように。この組は、「瞳組」と言う。何故「瞳組」なのか?.話は2015年6月まで遡る。それは、今作品で監督が初めて撮影所に来た日のことである。撮影所には監督の駐車場(ここには瞳監督の文字)とスタッフルーム(こちらには黒木組の文字)。この時点では女優黒木瞳が映画を監督することはオフレコであった。さて監督が来てどうしようかと相談の結果が「瞳組」であったという訳である。大の大人が何人もこんな事で頭を悩ますのが映画?…これでいいのか?以降、我々は監督の事を「黒木監督」ではなく、「瞳監督」と呼ぶ事になった。セオリー通りに重い芝居は後半にと作った総合スケジュールを瞳監督が見て、「こういう重いシーン(芝居)はまだ役者に体力がある前半にやって欲しい」と。そこで、今作品の中でも5本の指に入る重い芝居を初日に持ってくる事になった。それは織本順吉さん演じる近藤が、吉田羊さん演じる徹子に、病院で独白するシーン。ロケ地は静岡。これには病院を地方ロケにし、前泊する事で、一日の撮影時間を稼ごうという狙いもあった。

クランクイン直前の美術打合せの際、監督より初日の前日に役者無しでカメラワーク等をシミュレーションしておきたいと要請があり、イン前日の夕方(明るいうち)に実際に移動車等をひいて2キャメのアングルチェックをする事になった。これに便乗する形で、トップシーンの向日葵の実景もこの移動日に撮影する事にした。クランクインは8月1日であるが、実際は7月31日に撮影は始まったのである。

7月31日(金)

実景撮影。満開の向日葵の実景を狙うにあたり候補地は2箇所に絞り込まれた。が、どちらにするかは当日判断という事になり、当日朝に都内・世田谷に決定した。ほぼ満開の向日葵とこれでもかという晴天!順調な滑り出しだ。昼前に撮影を終えて、実景班はいざロケ地の静岡へ。交通渋滞もなく、静岡県牧之原市にある病院に到着。院内をロケハンしつつリハーサルの準備が進む。監督が作った絵コンテを基に各カットの検証が日暮れ寸前迄行われた。その後、静岡のナイターロケの場所を見に行く事に。初日から、いや、クランクイン前日から濃厚な一日であった。クランクイン直前の美術打合せの際、監督より初日の前日に役者無しでカメラワーク等をシミュレーションしておきたいと要請があり、イン前日の夕方(明るいうち)に実際に移動車等をひいて2キャメのアングルチェックをする事になった。これに便乗する形で、トップシーンの向日葵の実景もこの移動日に撮影する事にした。クランクインは8月1日であるが、実際は7月31日に撮影は始まったのである。

8月1日(土)

いよいよクランクイン。監督も少し緊張が見える。吉田羊さん、織本順吉さんが撮影現場入り。
監督の「よーい、スタート!」の一声。遂に始まった。前日の天気予報によると大気が不安定な状態になり、昼以降突然の雨の可能性ありとの予報。撮影は前日の検証もありスムーズに進むと思いきや、無数の蝉の合唱と雲が点在しての晴れ待ち(途中曇り狙いに変えてみたりと)で机上で考えたようには行かない。ファーストシーンを撮り終えた頃にはゆうに昼を超えていた。この後に撮影に入る、夏子役の木村佳乃さん、新人弁護士・磯崎役の中村蒼さんも姿を見せる。天気は持ちそうなので、この日は屋外撮影を終わらせる事に集中する事にし、室内撮影のワンシーンは翌日にまわす事に。日暮れまでに予定していた病院屋上のシーンをギリギリ撮り終え、そこから静岡の街中にナイター撮影へ。ナイターも公園と繁華街の2シーン。まずは周りの住民に迷惑にならないよう公園を先にやる事にし、ほど近くの繁華街でナイター二発目。ショーウィンドウの映りを狙うつもりのカットが中々うまく行かない。繁華街の街灯りは22時には消えてしまうというのに…。

22時直前にワンカット目がようやく回った!と、思いきや本番真っ最中、22時アーケードの照明が落ちてしまった。監督のカット割りでは8カットある。さて、どうするか? 実はダメだった時の事を考え、東京に持って帰る覚悟も出来ていた。しかし、制作部の懸命な交渉とそれを認めて頂いた繁華街の皆様にご協力頂き、アーケードの灯を1時間に限り点けて頂ける事になった。しかし、1時間で残りの7カットの厳しい状況。今度はカメラマンの渡部さんがカメラのアングルとワークで残りの7カットで押さえたいポイントを削減、更に工夫を加え、23時には何とか芝居を押さえることが出来た。分量的にも芝居の重さも、かなりなものではあったが、ワンシーン撮りこぼしただけで、初日はまずまずの出足。そして、日々この位の分量をこなさければ完成が危ぶまれる、という状況をスタッフ全員肌で感じ取ったようだ。

8月2日(日)

昨晩、牧之原の宿にスタッフが戻ったのは深夜0時を随分超えた頃だったと思われるが、支度班は6時前には支度場所で俳優を待ち構える。今日は、病院の中の病室がメインの撮影である。寺田農さん、袴田吉彦さん、田中麗奈さんがイン。撮影は順調なのだが、いかんせん分量が多い。夕方になり日が沈む頃に何とか撮りきれた。そこから昨日残したシーンがある。全てが終わったのは夜深く。そのまま直ぐに撤収、帰京である。翌3日は撮休。よかった!本当に。

8月4日(火)

本隊は5:30に新宿を出発。開店前のパチンコ屋さんでのロケから。10年前という時代設定なので、当時のパチンコ台を置いている都内では数少ない旗の台のパチンコ屋さんでの撮影。開店前迄に撮り終えなければならない。順調に撮影が終わり、今度は井荻の現場に向かう。木村さん演じる夏子が太田(古川雄大さん)のマンションでブチ切れする大変なシーンである。今日は撮影3日目。「重いシーンは役者の体力があるうちに!」この言葉を信じて撮影遂行!

8月5日(水)

本日は神奈川県三崎で畑のシーンから。何一つ遮るものの無い一面の畑の中、夏子が近藤公園さん演じる章男に「宝くじで100万円当たったらどうする?」と聞くシーンと、夏子の依頼を受けた徹子が章男に会いに行くシーン。灼熱の太陽に照らされて撮影は進む。畑のシーンの後、徹子が磯崎と訪れる海辺の食堂のシーン。ここでは漁師の方に協力を仰ぎ、窓外に船を動かして頂いた。食堂の撮影終了後、バタバタで移動しての夕陽狙いのバス停のシーンを撮影。今日はこれで撮影終了だったが、この後、8月19日に撮影が予定されている結婚式のシーンの準備で、都内に戻り23時に恵比寿再集合。…やはり、夜は深い。

8月6日(木)

午後から東映撮影所で受験勉強をする徹子を撮影。その後、ナイターでの雨降らしのシーンの撮影で青葉台へと向かう。明るいうちから準備するものの、徹子が転ぶアクションや飛び散るおでんの調整に時間がかかり、今日も夜が更ける。マンションの皆様に協力頂いた。御厚意に感謝。

8月7日(金)

ラサール石井さん、永島暎子さんがイン。朝から東映撮影所カフェテリアでの撮影だが、撮影前に昨晩初めて今までの撮影のラッシュを見た監督から、これまでの反省点や思ったことなどがメインスタッフに伝えられた。時間との兼ね合いも含めて中々難しいことも多く、監督もジレンマと葛藤している。何とか支えていきたい。朝一のカフェテリア撮影を終え、撮影所所内での次のシーンの撮影開始。しかし、同時並行で行った劇中用写真撮影でトラブル発生。どうやら準備不足の中、撮影場所の確保や俳優部、各パートへの連絡が出来ておらずコミュニケーション不足による混乱が生じたらしい。疲れも出てきているのかもしれない。気を引き締めねば。

8月8日(土)

今回組んだスケジュールの中、この日の撮影というのが僕的には最大の山場である。第一現場は日本橋近辺で法律事務所のシーン、第二現場は内神田でバス停のシーンと夏子登場の路上シーン、その後法務省での撮影、そして…と盛りだくさん。特に法務省は撮影時間が決まっており変更は出来ない。朝一、法律事務所の表からの撮影。この撮影の為、美術部は深夜2:30に東映大泉撮影所を出発、本隊が現場に到着した午前5:30には第一現場の美術は完了。(が、この日それは映る事はなかった)続いて第二現場。第一現場を作り上げた後、先回りした美術部がこちらの現場の美術セットも完了させた。撮影をスムーズに進め、第二現場でのバス停のシーンと夏子が男のトラックに乗って登場し徹子に再々会するという、2つの大きなシーンを撮影し、15時迄には法務省に行かねばならない。先ずは、第二現場での一つ目のシーン(徹子と夏子のバス停のシーン)を撮る。正直、丁寧に撮りたいシーンだ。もう一つのシーン(トラックに乗って夏子が登場するシーン)は、最悪、場所がここでなくても成立はする。但し、トラックの男役の竹中直人さんのスケジュールの問題を除いては…。

これも車内の竹中さんだけ今日撮れれば何とかなる、という思いでいた。二つ目のシーンに移った時には、やはり時間は差し迫っていた。「よし、先ずは竹中さんから」と思いきや、監督からトラックが迫って来るカットから撮りたいと要望が入る。走ってくるトラック、そして竹中さんの車中カットの順…。監督も考えがあるのだろう。竹中さんのカットを撮り終えた時には15:00ちょっと前。慌てて、直ぐ移動できる車だけでもと法務省に向かった。(因みに、このシーンの芝居部分はほぼ残す事となった…。)法務省に全車到着した時、時計は16:00過ぎ。この法務省でもデイシーンで3シーン撮らなければならない。省内のシーンを撮る頃には日が暮れていた。照明部さんの頑張りで何とか撮りきり今日は終了!としたいところだが、これから東映大泉撮影所に戻り衣装合わせ、更にSet撮影が入っていた。本日の撮影は役者及びロケ地の都合上、土曜日にしか出来ないものだった。土曜日に雨に降られる事も考え、翌週の土曜日と入れ替えられるように予定は組んであるものの、分量的には破壊的である。本当に長い長い一日であった。

8月9日(日)

前日遅くなったものの、もう一踏ん張りで埼玉県寄居でのロケ。今日も良く晴れて灼熱の太陽が照りつける。冒頭のシーンのクレーンカットからの一軒家の撮影。ガラスの映りなど敵は多く中々手強い。そうこうしているうちに、徐々に雲が出てきてしまい晴れ待ちといういただけないパターンに。デイシーンだけのこの日、撮影が終わったのは20時近かった。照明部さん、連日ありがとうございます。そして、今日も撮影後にこのまま都内でメインロケハンである。今日も夜は深い…しかし、明日10日は撮休。よかった。

8月11日(火)

世田谷で徹子のマンションでのラストシーンの撮影だ。先ずは表の公園からの歩きのカットから。ラストシーンということもあり丁寧に撮影したい所である。マンションの外廊下シーンは日のあるうちまでの撮影だが、撮り切れずまたもや照明部に頼ることに。ここからナイターの準備である。この日全てのシーンを撮り終えたのは、また夜深くであった。

8月12日(水)

この日の撮影は午後から。本日の目玉は監督拘りの2シーン同時の二画面撮影で、午前中から検証が行われた。何度も検証しておいた事もありスムーズに撮影が進む。

8月13日(木)

本日は天候判断でロケからセット撮影に変更。東映大泉撮影所に組んだ荻原法律事務所のメインセットの初日になった。今日は徹子が33歳から35歳になるまでの時間経過を撮りきる予定である。時代によって装飾なども変えなければならず相変わらず中々の分量。撮影は深夜迄行われたが、一部撮りこぼすことに。

8月15日(土)

先週に続き土曜日は我々にとって特別な撮影日である。ロケ場所や俳優の都合もあり、土曜日にしか出来ないシーンの撮影。先週撮りこぼした法律事務所の表の再トライ。今日は、雨降らしもある監督肝入りのシーンである。大々的な雨降らしではあったが、何とか無事に撮り終える事が出来た。続いて、尾久にあるハウススタジオに移動。夜のシーンも暗幕処理で撮り終える。そしてまた移動し、日本橋界隈の橋の上で警察署から出てきた夏子と徹子の言い争いの芝居の撮影。橋のライトアップが21時には消えてしまう都合上、またもや時間との戦い。何とか撮り終える。明日は連続の撮休。

8月16日(日)

今日は、この作品で一番とも言える大がかりなシーン、結婚式場のシーンだ。会場の撮影前に裏口で一芝居、出来るだけ急いで会場内の結婚式の撮影を、と気が急く。裏口での撮影の間、別班が、披露宴の招待客役で御協力頂いたエキストラの皆さんの誘導と前説を済ませており、撮影隊が会場入りする頃には何とか形になっていた。監督のカット割りが出ていたので、それに向かってひたすら撮り続け、気付けば夏子の歌のシーン。木村佳乃さんが見事に竹内まりやさんの「元気を出して」を歌い上げた。そして、歌い終わって観客の拍手の中現れたのは、竹内まりやさんご本人。竹内さんの前で歌っていたことに気づき、木村さんは驚きのあまり絶叫。会場内のエキストラの皆さんにとっても大きなサプライズとなった。

8月20日(木)

本日はロケを仕掛けるか?翌日のセットと入れ替えるか?検討するも、翌日も予報はあまり変わらない。予報は雨。早くも秋雨前線が出現したのである。レーダーを睨みつつ、止み間狙いで上野でのロケをチャレンジした。僕はこのスリルがいつも楽しいが、監督は焦っている。それにしても、上野の街は時間によって通る人の職業層が明確に異なる街である。昼時はサラリーマンでごった返すが、僕らが狙いたいのはサラリーマンではない。雨の止み間と、人の流れ…焦ってもしょうがない。無事に上野のロケを終えて、もはや恒例となった移動してのナイター準備である。本日も深く迄働く。

8月21日(金)

本日はセットで、事務所での徹子と夏子の取っ組み合いのシーン。事前に演出部と監督で何度格闘の手順をシミュレーションしたであろうか?しかし、実際本人たちが動くと案の定変わって行くもので…何度かやり直しになったが怪我もなく無事に終了。そしてこの日は原作者の桂望実先生が現場見学に来所され、監督、出演者と皆で仲良く談笑。

8月22日(土)

本日は主にセット内での徹子とみゆきの芝居が中心である。徹子を仏様のように見守るみゆきのひと言ひと言が深く心に響き、その優しい眼差しに癒された。流石の永島さんの演技。そして頑なな徹子がみゆきにだけは自分の本心をさらけ出す…吉田羊さんが穏やかに変わっていく徹子を演じ、とても美しいシーンになった。メインセットも今日オールアップ。23日、24日は撮休。いよいよ25日はクランクアップだ。

8月25日(火)

早朝の汐留の遊歩道。当初8月13日に組んでいた撮影であったが、前日遅くなり泣く泣く切ったシーンである。何度もこのシーンを別の日に組み込めないかとやってみたものの、当初からパツパツに組んだ総合スケジュール。入る筈も無く当初予備日としてとっておいたこの日迄ずれ込んでしまった。しかし、ある意味時間的余裕が出来て、リテイクしたいシーンも撮れた。最後のシーンは、東映大泉撮影所内で徹子がみゆきの入院する病院の病室に向かうシーン。瞳監督の「カット!OK!!」の大きな声が響き、遂に「瞳組」はクランクアップを迎えた。涙ぐむ吉田羊さんと抱き合う瞳監督。瞳監督の目にも涙が浮かんでいた。

最後に、瞳監督は「映画監督になりたくて監督をやった訳ではなく、この作品を映画で観たかったから、監督をした」と当初からおっしゃっており、きめ細かく各シーン考えて現場に臨まれていた。ただ予算の限り、つまりは時間の限りがある中で正直、大丈夫かな?と思う場面は何度もあった。黙々と監督の理想を叶えようとするスタッフの尽力、キャストの皆さんの協力、そしてなによりこの映画を絶対に完成させようとする監督の強い気持ちがこの映画をクランクアップまで導いたのだろうと思う。ありがとうございました。

助監督 増田伸弥

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